BLENZ
[ 2009.06.22 ]
gardenia / くちなし
幸福者、清潔、清浄、優雅。
くちなしの花言葉です。
sfc卒業生のCさんが、勤務先の大阪で「道ばたに咲くには美しすぎる、くちなし」を写メって、Twitter に流したのが、小さなくちなしブームの始まりでした。
女子の反応が強く、Cさん曰く「くちなしで、ここまで盛り上がるとは」。
わたしも、くちなしは好きな花。
Twitter上で i さんからもらった情報で、青山フラワーマーケット@東急東横店で「くちなしブーケ」を求めてきました。
この「くちなしブーケ」は、伊豆大島で、3人合わせて230歳を超えるご年配の方達が、丹誠込めて育てたのだそう。
「オオヤエクチナシ」と呼ばれる大輪、八重咲きの品種で、挿し木で苗を育て、5年の歳月を経てやっと出荷されるのです。
花の色が白いので、清潔なイメージもあります。
でも、眼をつぶってこの花の側にいると、まったく異なる世界が見えてくるのです。
その香りは、あまりに官能的。
わたしの幻想のくちなしは、ビリー・ホリデイが毎夜髪に飾ってステージに立った、ビリーの花としてのイメージ。
不世出のシンガーといわれた彼女も、後半生は麻薬との戦いに苦しみます。
ビリーがガーデニアを好きなのを知って、ドラッグのプッシャーが、白い花弁の下に白い麻薬を隠して差し入れた。ビリーにとって、くちなしは「魔の誘惑」の使者でもありました。
もちろん、花に罪があろうはずもありません。
ただ、この濃密な香りを嗅いでいると、清浄なだけではない、幸せ者という側面だけでもない、闇が、肉厚の花びらの奥の、そのまた奥に潜んでいるのを感じます。
その闇をすいあげて、咲いた白い花。
でなければ、これほど魅惑的な香りがするはずが、ないではありませんか。
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