Music Diary
[ 2007.12.28 ]
ヴァネッサ・パラディの幸せ
ジョニー・デップが描いた油絵をアルバム・ジャケットに使い、新作『神々しき純愛』を発表したヴァネッサ・パラディ。う〜ん、いい絵ですね。今年最後のダイアリーは、ヴァネッサ・パラディの新作について、書きましょう。
ジョニーと幸福な事実婚を続け、子供も二人授かり、女優業も順調という公私にわたる充実が、ヴァネッサの歌から聴こえてきました。
振り返れば、14歳でデビュー。一躍スターになり、17歳のときにはセルジュ・ゲンズブールと同棲し、彼のプロデュースによるアルバムを発表。レニー・クラヴィッツとも同様で、恋人にプロデュースされることで伸びてきたヴァネッサでした。
ですが、真に幸せなパートナーシップは、「自分自身であれ」と、その人にうながすものです。ジョニー・デップと出逢ってからのヴァネッサは、自分自身と向きあい、歌でも自分らしさを前面にだすようになりました。
ヴァネッサ自身も、次のように語っています。
「この新作には、どの曲にもわたしらしさがでていると思う。ライフスタイル、テイスト、すべてにわたって幅広く多様であることが、わたし好み」
たとえば〈レ・ルヴナン〉という曲では、揺らぐギターにのって、型にはめられない美しさが歌われました。
〈チェット・ベイカー〉では、彼女が好きなジャズ・トランぺッター&ヴォーカリストのことを歌っています。そう、チェットって、すてきでしたものね。
ピアノだけをバックに歌う〈ジュニア・スイート〉も、アンニュイでいいのです。
ベイビー・ヴォイスの彼女ですが、アイデンティティを大事にした今作からは、パワーが感じられます。曲作りに携わったオリジナル曲が5曲収録されたことが、最も大きな進歩でしょう。
「前に進む」。そして「自分自身であれ」。そうあれたら、うれしいですね。
それを成しとげたヴァネッサの新作の素晴らしさをお伝えして、2007年最後のダイアリーにしたいと思います。
今年も一年、このサイトに遊びにきてくださり、ありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いします。
どうか佳いお年を、お迎えくださいませ。

ヴァネッサ・パラディ
『神々しき純愛』
ユニバーサルミュージック
UICO-1132
2007年10月3日発売








