Music Diary
[ 2009.04.08 ]
Diana Krall is visiting Tokyo
Diana Krall is visiting Tokyo. But her trip is only for 2 days.
ダイアナ・クラールが、プロモーションのため来日しました。
といっても、たった2日間の駆け足の旅でしたが。
久しぶりの来日でしたから、「元気にしてた〜?」で会話が始まると、話が山積していて、とまならい。
彼女の初来日の時からのおつきあいですから、スター街道をかけあがっていた最中、結婚した時と、さまざまなシーンに遭遇してきました。今回は母親になったダイアナと出逢えて、わたしもとてもうれしかった。
双子ちゃんの妊娠は、ちょっとたいへんだったこと。
でも、その誕生は生涯で最もうれしい瞬間だったこと。
フランクと、デクスターと名づけた男の子は(その名前に、ジャズ・ファンなら、クスッですね)2歳になって、とても元気で、もう歌も歌うこと。
あのエルビス・コステロがパパなわけですが、あの鬼才の名をほしいままにしたコステロが、おむつも替え、公園に連れて行き、留守にしている今は、しっかり子守りをしていること。
何でもしてくれる、いいパパなんですって。
彼にとっても、大変化をもたらして、お子さんの誕生だったわけです。
セサミ・ストリートの歌も、子供に歌って聞かせていると、ダイアナがうれしそうに笑いました。
わっ、それはわたしも聞いてみたい。
「でも、1週間離れて、ちょっと限界かも〜 今日はPC上で会って、話をしたから、とてもうれしいけれど」
と語るダイアナの笑顔は、晴れやかで、雲ひとつありません。
◆ ◆ ◆
yo「だから、こんな幸せなオーラを放つアルバムが作れたのね」
D「そうよね、今は幸せなときを過ごしているし、チームにも恵まれた。わたし、ほんとうにラッキーだから」
yo「シンガーって、悲しいことに遭遇している時の方が、いい歌を歌うっていう人がいるけれど、それって、嘘よね。昔はわたしも、聴く時にテクニックとか、エモーションの表現に心が向いたけれど、今は、歌う人のエネルギーが最も大切な気がする」
D「つらいことを歌の源にするのは、わたしも、もう卒業した。ハッピーが一番よ。そうではあっても、母の死とか、つらいことが人生からなくなるわけじゃない。でも、今を肯定して生きたいわよね」
そんな楽しい会話が、えんえんと続きましたが、これが通常のインタヴューだと思わないでください。音楽のことも、聞いています。
◆ ◆ ◆
新作『クワイエット・ナイツ』のために集った「チーム」は、ダイアナにしか集められない、「ダイアナ・スペシャル・チーム」。
まずプロデューサーに、彼女を1999年にヴァーヴ・レコードに招き、育ててきた巨匠、トミー・リピューマ。エンジニアはアル・シュミット。そして、伝説のアレンジャー、クラウス・オガーマンが半ば引退生活を送っているなか、「ダイアナのためなら」と嬉々としてペンを手にしたといいます。
そのオガーマンが編曲したオーケストレーションが、このうえなくすばらしい。彼が書く弦には、独特の旋律と展開があり、今作がほかのボッサノヴァ集と一線を画すのは、オガーマンのオーケストレーションによるところが大きいのです。
ダイアナ自身も、本作で初めてコ・プロデュースにあたり、いつものようにピアノを弾き、ヴォーカルをとっています。核になるカルテットのメンバーは、彼女にとってはレギュラーといっていい、アンソニー・ウィルソン(g)、ジョン・クレイトン(b)、そしてジェフ・ハミルトン(ds)。
今回は、そのアンソニー・ウィルソンを伴って来日しました。
◆ ◆ ◆
というのも、カナダ大使館が主催した、修交80周年記念を祝う、ダイアナのスペシャル・コンサートが、同大使館のオスカー・ピーターソン・ホールで、今日7日に行われたのです。
ダイアナのピアノの弾き語り、そしてアンソニー・ウィルソンのギターとのデュオで当初予定されていたコンサートでしたが、なんと、上原ひろみちゃんと、はたまたダイアナとはバークリー音楽大学で同級生だった小曽根真さんが、急遽参加しました。
上原ひろみちゃんは、ソロで2曲。唱歌「さくらさくら」のジャズ・ヴァージョンがすばらしかった。
小曽根さんは、カナダが生んだ名ピアニスト、オスカー・ピーターソンに捧げ、彼にちなんだ曲と、ご自分のビッグバンドであるNo Name Horsesのまだリリース前の新作からも、1曲。弾きまくっても、バラードでも心をとらえる、Ozoneマジックをみせました。
その後でてきたダイアナが一言。「この2人の後で、ピアノを弾くのは酷よね」(爆)
でも、弾き語りの「Where or When」でスタートし、アンソニーとのデュオでの「イパネマの少年」など、新作からのナンバーをセンシュアルな語り口で歌って、見事でした。
最後に披露した、小曽根、アンソニーとのトリオも申し分なし。
こんなコンサートを、皆さんにも見せられないのが、申し訳ない。
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yo「ツアーはしないの?」
D「明日発って、ヴァンクーヴァーに戻ったら、来週から12月までツアーなのよ」
yo「え〜、長い。息子さんはどうするの?」
D「もち、連れて行く。長丁場だもの。10日間以上は離れないようにしているのよ。だから、今回のツアーはバス。楽しそうでしょ?」
yo「日本には?」
D「そうなのよね、その予定がなくて、わたしも残念。でも、間が空いちゃったから、必ず近いうちにくるわ。そのときには、息子たちも連れてくる。きっと、日本を好きになると思うなぁ。どこに連れて行こうかしら」
と、話は、またえんえんと続くのでした。
皆さんには、今はこの新作を楽しみながら、待っていていただきたい。
ダイアナ史上初の、セクシーな彼女がいます。ボッサノヴァも、彼女が歌うと、爽やかで、しかも色っぽくて、心地良いことを保証します。
「このアルバムは、わたしから夫と息子たちへのラヴ・レターだと言ってもいいものなの。すごく親密で、ロマンティックなアルバムだから」







