Music Diary
[ 2009.03.31 ]
Jazz Hina-matsuri / Jazz ひなまつり
In Japan, we celebrate Hina-matsuri as Girls' Day, or Doll Festival on March3.Platforms with a red hi-mōsen are used to display a set of ornamental dolls, representing the Emperor, Empress, women attendants, and musicians! in traditional court dress of the Heian period.
There was a "Jazz Hina-matsuri" at Nishi-Ginza, Tokyo on February 28 and 10 groups led by jazz women played at the festival.
The founder Yoshimi Fukazawa , a pianist, said " Yo-san, your book [Women in Jazz] gave me an inspiration to tribute concerts to Lil Herdin Armstrong !"
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ちょっと前のことになりますが、ひな祭りにちなんで、女性がリーダーのジャズ・グループが西銀座に集う「西銀座JAZZひなまつり」が、今年も開催されました。
主催者の深澤芳美さん(p)が、「4年前にいつもと違う編成で演奏したいとスタートした、手作りのジャズ・フェスです」。
手作りとはいえ、女性リーダーの10グループを核に、40人以上のミュージシャンが集結し、西銀座にある6店舗で22プログラムが繰り広げられるという、大した規模。すべての店を周遊できるシステムが手頃である上に、親密な雰囲気が評判をよんで、今回もチケットを完売したそうです。
今年は、拙書「ジャズに生きた女たち」(平凡社新書406)に触発され、リル・ハーディン・アームストロングのトリビュートを企画、3組が演奏するというではありませんか。著者として、うれしい限りです。
そこで2月28日の当日、「アラジン」というお店で、外山恵子さんのグループと、深澤さんの8人編成のグループを続けて観ました。ジャズ史に女性ミュージシャンとして初めて名を残したリルにふさわしい、温かくも濃密な内容でした。
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外山恵子さんのグループは、自身のバンジョーとピアノに、夫である外山義雄さんのトランペットとウォッシュ・ボード(写真;洗濯板です)の参加で、ジャズ発祥の地であるニューオーリンズの温かなスピリットを伝えてきました。
深澤さんは、同じピアニストとしてリルのブルースを演奏。また、トランペット〜クラリネット〜トロンボーンという3管が生む音色の違いと重なりをいかして、作曲家としてのリルに光を当てました。リルが新婚時代に作曲した、〈ストラッティン・ウィズ・サム・バーベキュー〉の踊りだしたくなる楽しさ。
リルが作曲し、レイ・チャールズでヒットした〈ジャスト・フォー・ア・スリル〉では、物語を明るくとらえ、恨み歌にはしなかった吉澤紀子さんのヴォーカルが爽快な後味を残しました。下関哲さん(tp)がその歌に寄り添い、加えた深みが聴衆をゆさぶったのです。その下関さんと後藤雅広さん(cl)のかけ合いも、また見事で、数十年に渡る共演経験が生むあうんの呼吸に、満員の聴衆も酔いました。
リルの人柄にまで踏み込んだ、スウィングする深澤さんのピアノ。実に明快な演奏です。そういった要素が一体となって、ジャズの楽しさを伝えてきたのです。地道に活動しているこういった演奏家がジャズを支えているんだ、ということを改めて知った一夜でした。
この企画のきっかけになった者として、わたしも紹介していただき、著者冥利に尽きる「JAZZひなまつり」になったのでした。







