Music Diary
[ 2009.06.28 ]
小曽根真No Name Horses
この夏は、すてきなことに、ラテン・フレイヴァーあふれる2枚のビッグバンド・アルバムが発売されました。
まず、今日ご紹介するのは、小曽根真フィーチャリング・ノー・ネイム・ホーセズの『ジャングル』です。
小曽根(p)のもと、ジャズ界の精鋭たちが集結した「野生の馬たち」(転じて英雄という意味があるそうです)にとって第3弾にあたる今作は、ファン待望のラテン・ジャズ・アルバム。
小曽根さんがお得意のラテンを、ビッグバンドで聴かせるのです。
彼が、次のように語りました。
「ジャズに限らず音楽活動全般で思うことですが、聴いてくださる人が幸せになってくれる音楽を届けたい。ぼくが何かするというより、天から降りてくるものを、他の人に伝えるのがぼくの役割でしょうか。
ちょっと元気に、ちょっと幸せになってもらう。今回もメンバーに曲を書いてもらいましたが、中川英二郎が作曲した〈サファリ〉は、アフリカの猛獣を連想させます。譜面をみた時には、みんながムリだといったほどの難曲です。でも、聴けばメチャメチャ楽しいですよ。
オープニングの〈ジャングル〉から、ビッグバンドでお届けする、ラテン・ジャズの魅力を楽しんでいただけれると確信しています!」
近年は、クラシックでも世界的な活躍を続ける彼のこと。
もう長いこと、音楽をジャンルで分けて考えていないでしょう。
そして、「聴き手を幸せにしたい」という願いは、彼らしい信念であり、すばらしいモチベーションですね。
ツアーになると、No Name Horsesは、特に管楽器奏者にとって、フィジカルでハードな局面が続くと聞きました。ですが、そうやってツアー後半になると、別の音楽的地平が現れるほどの成果をだすのです。
つまり、難しさを微塵も感じさせない、純粋な楽しさが摘出されるのです。
そこでは、小曽根さんがいう「聴く人を幸せにしないではおかない」サウンドが生まれるのです。
今夏は、この野生の馬の群れに加わって、ラテンのリズムで疾走し、躍動したいと思います。







