Music Diary

[ 2011.07.12 ]

Sandii's ALOHA Therapy

実は、作夏からHulaを始めたんです。

わたしは、高校時代ホノルルにあるプナホウ・スクールに留学していたのですが、その頃、ハワイには「ハワイアン・ルネッサンス」という大きな動きが起こっていました。

ことばも、食べ物も、カヌーも、もちろん音楽も。
アメリカ政府によって禁止されていたハワイの伝統文化を今こそ掘り起こそうと、若者たちが運動を起こしていたのです。
Hulaにしても、観光客相手ではない、古典の掘り起こしが始まっていました。

王族の血をひくという友人に誘われるままにフラ・レッスンについていくと、床に汗をしたたらせる非常にハードなもので、Hulaの既成概念がそこで一気にくずれたのでした。

急にHulaを始めたのには、きっと深い意味があると思うのですが、ここでは昨年の夏が暑かったからということにしておきましょうw

でも、習うならこの人と、わたしが決めていた人がいます。

それが、クムフラ・サンディー・マヌメレ・ラニアーケア、
シンガーとしてはSandii と名乗る師匠です。

彼女のいう「ALOHA セラピー」の考え方に共鳴していましたし、
サンディー・クムのスタジオでは、(テープではなく)師であるサンディーが歌う歌で、Hulaが習える。ハワイのように。
      ◆      ◆      ◆

サンディーは、世界歌謡祭で最優秀歌唱賞を獲得し、日本でデビューしました。
1980年代はサンディー&ザ・サンセッツとして世界をツアーし、ワールド・ミュージックの先駆者としてワールドワイドに高名でした。

サンセッツ解散後、十代を過ごしたハワイの伝統を伝えるべく、ハワイアンを歌い、Fulaの指導にあたってきたのです。

サンディー・クムが、こんなことを話してくださいました。

「その過渡期に、死を思うほど辛いことがあったのです。
音楽とプライヴェートのパートナーが、年齢が半分ほどの若い女性に恋をしてしまった。
行ってもいいと言えば、行ってしまうし、行かないでと言っても行ってしまう。

このまま、死んでしまおうか、と、運転していてふと思ったことがありました。
そのとき、ハワイのフラの恩師に助けられたんですね。
ハワイの母であるクムが、わたしを呼ぶ叫び声が聞こえた。

正気に返り、家に戻ると、実際にクムからの留守電が入っていました。

それからは、『立ち上がるためにフラのステップはある』という教えに支えられ、夢中でベーシックなステップを踏みました。
それ以降、学び続けています」

彼女は、2001年に自身のフラ・スタジオを創設し、今や生徒の数は800名を数えます。
2005年には、その修行が認められ、Hulaの系譜を守っていく"クムフラ"の称号を正式に与えられています。

またSandiiは、並行してハワイの名曲を録音したアルバムを発表し続け、最近作『サンディーズ・ハワイ・5』にも21曲のやさしさに溢れたハワイアンが収録されています。
 
そして、この夏、ポニーキャニオンからも『サンディーズ昭和ハワイアン』がリリースされました。

歌謡ハワイアンとは対極にある、スピリチュアルな音楽性をかかげてきた彼女が、なぜ、今、"昭和ハワイアン"なのでしょうか?
その問いに、サンディー・クムが微笑みながら答えてくれました。

「震災後、自分に何ができるのだろうかと自問しました。
聴きたいと思える音楽がなくて、思い至ったのが"昭和ハワイアン"でした。

以前のわたしなら、『冬の浜辺は、さびしくて』と歌うと、ハワイには冬はないのにと思ったでしょうねw
でも、今ならそれも立派なフラだと思えますし、その浜辺が世界の海につながっていると、視野も広がりました。

昭和に日本で愛されたハワイアンを、ウクレレ1本で歌うことで、聴いてくださる方の心に寄り添うことができたらと願ったのです」

シンガーにとって、たった1本のウクレレでの録音は容易ではありません。
アカペラと同じ歌唱力を要求されますから。

でも、今作でウクレレのつまびきとともに届けられるサンディーの歌声は、どこまでも清明で、聴いているといつしか心にそよ風が吹くのです。

そこに癒しの力が宿っているのを、強く感じます。
それも、かわいく宿っているので、押し付けがましくありません。
限りなく、やさしいのです。

あくまでも、花のように、月のように、やさしい風のように、そっと聴き手に寄り添ってくれるのです。
      ◆      ◆      ◆

発売記念に、7月26日(火)、渋谷セルリアンタワー内にある JZBratでライヴを行ないます!

お店が5月から始めたプロジェクト、"ジャーナリスツ・チョイス"の第3弾に選ばせていただき、わたくし、中川ヨウの大のオススメということで開催させていただきます。

フラ・ガールたちも12名加わって、古典フラである"カヒコ"で場を清め、『サンディーズ昭和ハワイアン』の楽曲を披露。
そして、最後はタヒチアンで、にぎやかに夏を寿ぐという進行です。

そこには、きっとサンディー・クムならではの、祈りがこめられるはず。
彼女が言いました。

「世界平和が実現するとしたら、それは一人ひとりの心の平和からしか生まれません。

フラはそこに行きつくための、ひとつの分かりやすい道だと思っています。

ハワイアンを歌うと、自分は果たしてそう生きているかしらと、自問できるのです」

7月26日(火)、JZ Bratでお待ちしています。
わたしも終夜いますので、どうぞお運びください〜
 


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IMG_4404.FIN.0.jpgクムフラSandiiの JZ Brat公演は
7月26日(火)19:00~ と 21:30~ の2ショー
入れ替え制 ¥5,500-です。
予約は、JZ Brat まで


IMG_4315.FIN.jpgカワイイ女性で、包容力もあって、わたしたち生徒はサンディー・クムが大好きなのです

intgzomeisxx_201100000417_001-1.jpg『サンディーズ昭和ハワイアン』「夏の日の思い出」「南国の夜」「小さな竹の橋で」など、昭和に流行したハワイアン楽曲集。


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