Music Diary
[ 2009.04.25 ]
Australian Night
It was like an Australian night !
Mat Keegan from Australia joined to Yoshio Suzuki (b) Trio on Aprl 20 @ Body & Soul Aoyama.And 2 of the Chin-san(Suzuki)'s trio members, Hakuei Kim(p) and Ko Omura(ds) studied jazz at The Sydney Conservatorium of Music -The University of Sydney.
So Aussie inovative and unique atmospere filled the club.
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青山のBody & Soulでは、まま面白いことが起きるが、その夜もマジカルなことが起きた。
ジャズ界のリスペクトを集めるチンさんこと、鈴木良雄(b)の現行トリオは、ハクエイ・キム(p)と大村亘(こう・ds)を擁し、今まで以上に自由な風が吹き通るトリオになっているが、この2人はシドニー大学の音楽院でジャズを学んだという、変わり種。そう、日本でも今はバークリー音楽大学出身者がシーンの核になっているので、オーストラリアでのジャズ修得者は、それだけでもかなりユニークな存在なのだ。
そのオーストラリアのジャズに魅せられているわたし。なぜなら、地理的な距離が功を奏し、そこにはアメリカの流行とは無縁な、オリジナリティを尊重する、アーティスティックなシーンが現存するからだ。
そのトリオに、その夜はかの地を代表するテナー、マット・キーガンが参加してのギグとなったのだ。聞けば、シャーメイン夫人と5ヶ月半のインドを含む旅の帰途、日本に寄ったのだという。
マットとハクエイは、共にかのマイク・ノック門下生。
ノック先生が話してくれたことがある。
「クリシェで音をだしてはいけない。その場、その時に全霊を傾け、創造する。それなくしてはジャズをやる意義がないではありませんか」
ノック先生がその場にいたら、喜んだにちがいない当夜の演奏。
彼らを迎え、嬉々としてグルーヴを生む、チンさんのベースがあってのことでもあった。
チンさんのオリジナル〈ゲーム・ボーイ〉に、美しい旋律をもつ〈ウィングス〉はまずトリオでの演奏で。ハードなジャズも、バラードも得意にするハクエイが、メロディを尊重した演奏をみせれば、亘も自己主張しすぎることのない、しかし音楽に献身したリズムを繰りだす。
スタンダードの〈イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ〉で、マット・キーガンが加わると、その温かな音色もさることながら、アプローチのユニークさで聴き手を魅了した。
ジャズを小手先でプレイしない、ジャズのなかに飛び込んだ演奏であり、そのスピリットが生き生きと輝いている点がすばらしい。
豪の強者の急遽来日とあって、Bodyには今、日本で研究生活を送っているアーロン・チューライ(p)も顔をみせていた。
わたしは締め切りに追われている日々とあって、1部で帰ってきたが、2部ではアーロンもシットインしたそうで、そのブルーズに、チンさんが「あんなブルーズ、聴いたことがない」と賛辞を贈ったという。
まるで、オーストラリアにいるようだった。その音への取り組み、ジャズを大きくとらまえようとする真摯なアティトゥードが伝わってきて、わたしのスピリットを喜ばせた。
ジャズはいいなぁ。
世界共通語としてのジャズに接し、そこに国境はないこと、しかし地域の授ける特性が確実に存在することを感じ、「ジャズの未来は明るいぞ」と、後ろ髪を引かれながら家路についたのだった。







