Music Diary
[ 2009.05.11 ]
Madeleine Peyroux / マデリン・ペルー来日
マデリン・ペルーが、待望の新作持参で、来日します。そのオミヤは『ベア・ボーンズ』。
2006年秋リリースの第3弾『ハーフ・ザ・パーフェクト〜幸せになる12の方法』に続いて、巨匠ラリー・クラインのプロデュース。ちなみにラリーは、レーベル・メイトでもある驚異の新人、メロディ・ガルドーの新作プロデュースも担当しているから、「21世紀のビリー・ホリデイ」を総なめです。
とはいえ、マデリンに関しては、カラーが既にはっきりし、個性も確立していると、本作を聴いて認識しました。ギターのゆるい刻みにのって、歌われる個人的叙事詩。
その歌声は、適度にレイドバックし、ちょうどいい加減のアンニュイさがあって、聴く人の心にしっかりと、でもゆっくりと染み入っていくのです。
その優しさ、知的さ、アメリカを歌うときに顔を出すカントリーの色彩、根底にあるジャズへの敬愛。そういったものが軽やかにブレンドされ、マデリンの歌になるのです。
今作ではカントリー色が前作より少々強く、そして優しさが満ち溢れ、これまでの作品で最もやわらかな触感をもっています。
「ポスト・ジョニ・ミッチェル」という呼び声もあるように、歌詞が素晴らしいので、ぜひ一度は歌詞カードと首っ引きで聴いてみたいですね。
〈ホームレス・ハッピネス〉など、タイトルからも察せられるように、実に深く、それを柔らかな歌声で歌う、その振る舞いが美しいのです。
それはボヘミアン宣言でもあり、米ユニバーサルがでっちあげた「失踪事件」への返歌だともいえます(笑)。
◆ ◆ ◆
さて、そのマデリンがブルーノート東京に来日します。
彼女が、次のように語っています。
「今年のショーでは『ベア・ボーンズ』からの曲と、今まで発表したアルバムからの曲を演奏しています。わたしの書く曲には、物語があるので、いつ書いた曲でも結びついているの。その楽曲の根幹にはジャズ、ブルーズ、フォークと言ったアメリカ20世紀初頭に生まれた音楽がある。
今回の公演では、エキサイティングで多様性のあるカルテットとステージに立ちます。国際的で、音楽的背景もさまざまなメンバーです。
みんなで一緒に悟りを求めながら、さまざまな困難を乗り越えて行くんだわ、きっと。
でも何よりも、東京に行く機会を与えてくださった皆さんと強いつながりがもてたらいいナと思っています。それに、東京はきっとまた私に強い印象を残してくれるにちがいないの」
ギグは、もう来週ね。
そのシルクハットから、うさぎをだしてね。楽しみ。
スペルが激むずかしいMadeleine Peyroux(vo,g)
待望の新作『ベア・ボーン』(ユニバーサル クラシックス&ジャズ)
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MADELEINE PEYROUX
マデリン・ペルー@ブルーノート東京
2009 5/18 mon. - 5/21 thu.
Showtimes : 7:00 p.m. & 9:30 p.m.
メンバー
Madeleine Peyroux(vo,g)
マデリン・ペルー(ヴォーカル、ギター)
Jim Beard(key)
ジム・ビアード(キーボード)
Jon Herington(g)
ジョン・ヘリントン(ギター)
Barak Mori(b)
バラク・モリ(ベース)
Darren Backett(ds)
ダレン・ベケット(ドラムス)







