Music Diary
[ 2010.07.29 ]
熱帯ジャズ楽団XIV、祝15周年
熱帯ジャズ楽団にとって、エネルギー量&演奏共に、近年ベストのアルバムが届きました!
夏の風物詩として、毎年リリースされてきた熱帯ジャズの新譜。
本音を言えば結成当時みなぎっていたパッションや、ラテン・ジャズ・ビッグバンドならではのノリッノリの躍動を感じにくい作品が近年増えてきた印象をもっていました。
でも、「毎作工夫をする方も大変でしょう」と、聴き手として、わたしも「老舗化」を受け入れていたのでした。
ですが、今作は(わたしに少し不満を抱かせていた近作とは異なる)フレッシュなエネルギーをまとっての登場です。
結成15周年記念作にあたり、ソニー・ミュージックへの移籍第1弾というWスペシャルさが、変化の要因でしょうか。
いや、そんな要因がよんだ、気合いでしょうね!
バンドの気合いがちがうんです。
わたしは新譜が届くと情報を見ずに、まずは聴いてみる主義なのですが、「本作に充ちる元気なパワーはどうしたの!」と驚嘆したんです。
中路英明作曲の〈フレヴォ・ヴィーヴォ〉は倍速かと思うほどの疾走感。
全編グルーヴが素晴らしく、メンバーのオリジナル曲も4曲と盛りだくさん。
そういったメンバーのオリジナルの素晴らしさ・多様性が、この新作を輝かせている最も大きな要因でしょう。
ゲストとして参加した結成時のピアニスト、塩谷哲アレンジの〈パラディアム〉はウエイン・ショーターの名曲で、ラテンを超えたこの楽団の実力・面白さを伝えてきます。
スタンダード〈アイヴ・ガット・ザ・ワールド・オン・ア・ストリング〉で、歌を披露しているのはリーダー、カルロス管野。
全員のコーラスが聴け、高橋ゲタ夫のel-bが超絶な、神保彰作曲の〈オゲンキデ☆スカ〉まで、愉しさ満載のアルバムになっています。
楽しい仕上がりで、更なる発展への期待もふくらむ「熱帯ジャズ楽団XIV 」。
この楽しさが続くのなら、管野さんがいう「30周年も夢ではない」ですよね。
まずは、結成15周年、おめでとうございます!







