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[ 2009.10.05 ]

小檜山先生「象虫」出版記念会

5日の夕刻、慶応義塾大学名誉教授、小檜山賢二先生の新写真集「象虫」(出版芸術社)の、出版祝賀記念会があった。

小檜山先生は、謙虚な方で、ご自分のためのパーティが大の苦手。「心苦しい」の一点張りだ。

だから、今夜の会のことも、大学関係者や卒業生にはお話がいっていない。それは先生が「申し訳ないから」と、遠慮されてのことなのだ。

弟子のわたしたちは、小檜山先生が退官されるときも、名誉教授になったお祝いも、アノ手この手、策をろうさなければ会を開くことすらできなかった。例えば、「秘書の方に赤ちゃんが生まれた、博士課程の誰それさんにも生まれた、だから集まりましょう〜」ということにして、実は皆の心のうちでは、小檜山先生のお祝いの会、なんていう筋書きになっているw

それだけ皆に愛される先生には、人生の2本柱があり、それは普通部時代から続けられた「無線」と「蝶の生態写真」だ。

「無線」への興味・研究は、NTT時代につながりPHSの開発として花開いた。他方の「昆虫」は、現在進行形。興味の核は、蝶から象虫へと移り、今年も「象虫メイト」である養老孟司先生と、ラオスに行ってらした。

     ◆     ◆     ◆
写真集「象虫」は、スゴい。

ただ虫の写真を撮ったのではないのだ。
どこをみてもピントがあっている、この世界は人が作り出さないとあり得ない。

先生が本書に書いている。

「小さな昆虫の写真を撮っても、焦点深度の問題で、一部分しかピントを合わすことが出来ない。それでは。昆虫の姿の正確な表現にはほど遠い。この問題を解決するために、ピントの合ったところだけを、コンピューター上で合成することを思いついた。
それが、マイクロフォトコラージュの手法である。本書は、この手法により作成したデジタルな写真集である」

また、会でのお礼のことばのなかに、次のようなものもあった。

「情緒的に昆虫を語るケースが多いのですが、わたくしはそういったものを排除して、事実だけをつきつめて昆虫を見てみたいという想いがありました」

わたしは、象虫の形と色という「事実」をみて、自然の「工芸品」の美しさに唖然とする。
この虫のどれもが1億年以上も生き続けてきたことを想うと、そうよね、わたしだって謙虚にならざるをえない。

甥へのクリスマス・プレゼントは決まった。
怪獣好きの彼なら、大いに楽しむことだろう。

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DSC01440.JPG慶応義塾大学名誉教授・小檜山賢二先生

DSC01441.JPGコッヒー先生とは「虫とも」の、養老孟司先生の祝辞

DSC01445.JPG司会もかってでられた藤岡和夫先生(L)、日本能楽界の重鎮、山本東次郎氏はお祝いの謡を

DSC01456.JPG「象虫 マイクロプレゼンス」出版芸術社 (¥2,940-)

DSC01459.JPG一瞬の「中身検索」