Education
[ 2009.07.27 ]
ジョー・ザビヌルに学ぶ許し
今、洗足学園音楽大学で講義をしている「最新ジャズ事情 2」では、「自分のデビュー・アルバム」の企画書を細部にわたって書く、という課題をやっています。
実際に制作を始めてみると、名前はどうするのか、タイトルは、ジャケットはと、サウンド以外にも決めることが多くて、学生はまずたじろぎます。
ハイライトはオリジナルを含めた選曲、曲順決めですが「冒頭の曲は(特に若いうちは)元気のある曲がいい」、という例をいくつか検証しました。
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その好例として見たのが、オーストリアに生まれ、マイルス・バンドを経て、ウェザーリポートの結成で音楽界に貢献した、今は亡きジョー・ザビヌル(kyd)の75歳のバースデイ・コンサートをシュートしたDVD。
最後のザビヌル・シンジケートは、アフリカ、ブラジル、ベルギーと、まさにグローバルな人選で、音楽もジャンルではくぎれない、グローバル、かつ彼のアイデンティティがもりこまれたもの。
冒頭の〈オリエント・エクスプレス〉の最終曲のような盛り上がりを見、「エネルギーはとっておくものではないね。最初から使い切らないと、次の曲ももりあがらない」ことを確認しました。
さて、そのDVDのなかで、心を揺さぶられるシーンがあるのです。
ジョー・ザビヌルも、ウエイン・ショーター(ts,ss)もすばらしい人なのに、ウェザーリポートの音楽性のことで喧嘩してから(そして解散)、一度も会っていない。
2人とも、お互いのことをよく言わない。
しかし、そのコンサートで和解したのですね。2人で演奏し、演奏後にハグ。
演奏は即興で、ちょっとできはよくありませんが、でも2人が目を見つめ合っている、その事実に動かされるのです。
よかった。
特に、ザビヌルさんが旅立つ前で、よかった。
「許し」はすべてを救うね。
若者たちと、自分自身の心に平和を築くために、許しを多いに活用していこうと話し合ったのでした。







